相互理解を促す「対話の作法」と、納得感を生む「決断の作法」をあわせて、話し合いの作法として解説している。
- 良い話し合いとは、「私は〜と感じる」を表出しあう対話からはじまり、「私たちは〜したい」を決める決断に至るコミュニケーション
- 対話とは…
- お互いに思っていること・感じていることを表出しあい、そのズレを確かめ合うコミュニケーション
- フラットな関係のもとで行われる、役職や立場を超えたコミュニケーション
- 「ケリのついていないテーマ」について、参加者が「当事者意識をもって」臨むもの
- 参加者が自分が抱く意見や価値観を持ち寄り、メンバーに対してそっと差し出す
- それ自体では「生産的なコミュニケーション」ではなく、生産性を左右するのは、対話のあとに続く、「決断(議論)」であり、「実践(行動)」
- 残念な話し合いの病
- とりあえず、かみついちゃう病 - 相手の意見を受容できず、否定や論破してしまう
- 対話ロマンティシズム病 - 対話にあこがれを持ち、対話を自己目的化してしまう
- みんな違ってみんないい病 - 意見の違いを咀嚼せず、相対主義に陥ってしまう
- アンケートフォームで意見吸い上げちゃう病 - 民主的だと思われる形式的な手段で納得感を得られない
- 誰もついてこない病 - 決まったことに対し誰も「自発的フォロー」を行わない
- 対話のコツ
- インプットとアウトプットの間にスループット(鑑賞・吟味)する時間がある
- 他者には他者の合理的な世界がある
- マイノリティの声をスルーしない
- 他者へのリスペクト(他者の尊重)と自己へのサスペクト(自己への懐疑)
1. なぜあなたは◯◯の問題に関わるようになったのでしょうか?この問題とあなた自身の関係や、その経緯について聞かせてください 2. この問題に対するあなた自身の信念や展望について、もう少し聞かせてください。またあなたにとって、最も重要なのはいったいどんなことですか? 3. この問題についての自分のアプローチに、あなた自身、半信半疑な部分、今ひとつ確証が持てない点、心配事、価値に対する矛盾、誰かに理解してもらいたい複雑な気持ちなどはありますか?