しるの読書記録

読んだ本をただただ記録する

なぜ保守化し、感情的な選択をしてしまうのか

タイトルから想像する内容とは違ったけど面白かった。 中心となる話題は「恐怖管理理論」で、人間が「死」を認識するときに特定の反応をするということを多数の心理実験をもとに解説している。

具体的には、「死や暴力」は、物事の文化的な成り立ち(文化を守ること)やカリスマ指導者への支持、神の存在や祈り、酒やゲームへの逃避行動が見られる。一方で、自尊心や文化の一員であることが、死への恐怖を和らげる。

死への恐怖から祈り、祈るための神殿の付近に住み始めたことが定住、そして農業につながったという話が興味深かった。