リクルートの社内勉強会で11年間KPIや数字に関する講義をされていた方の著書。 自分は結構できているほうだと思っていたけれど、まだまだ改善の余地はありそうだった。
KPI事例も多く掲載されていて、営業や採用、広報のようなビジネスのものや、ダイエットや健康のような身近なものまであった。
- KPIマネジメントと数値マネジメントは違う
- KPIはCSF(Critical Success Factor)を表現する1つの分かりやすい定数であるのがよい
- 分母が変数だとハックができてしまう
- 分かりやすいCSFは当たり前にも見えるので時間をかけて出すのに躊躇してしまう
- KPIの改善サイクルを早く回すことを心がける
- ジュニアはTTP(徹底的にパクり)、シニアはTTPS(徹底的にパクリ進化させる)
- 分母分子に影響を与える項目は目安を決める(顧客獲得単価のように)
KPIの立て方
ダメダメKPI
作り方
- 指標の抽出 - 出せるデータを集めてみる
- 指標の決定 - とりあえずこれを定期的に見る
- 運用する - とりあえずやってみる
- 目標の決定 - なんとなく目標を決めてみる
- 数値悪化 - (指標がおかしいんじゃないの?)
- 対策検討 - 時間もない、自信もない
罠
- たくさんの数値目標を設定している
- 現場でコントロールできない数字を設定している
- 先行指標ではなく遅行指標を設定している
イケてるKPI
- KGIの確認
- ギャップの確認
- プロセスの確認 - 数式としてモデル化
- 絞り込み - CSFの設定
- 定数と変数を分ける
- 変数を達成するステップを分解しCSFを決める
- 目標設定
- 運用の確認
- 整合性 - KPIを達成したらKGIは達成するか
- 安定性 - KPIがリアルタイムに取得可能か
- 単純性 - メンバー全員が理解できるか
- 対策の事前検討 - KPI悪化時の対策と有効性の事前検討
- 時期・程度・施策・決済者
- コンセンサス - 関係者との合意
- 運用
- 継続的に改善