チームの読書会のテーマ「ファシリテーション」の回で読んだ。 この本ではリーダーが持つべきスキルとしてファシリテーションをあげているが、リーダー関係なく読んでも良い内容。 大きく「仕込み」と「さばき」に分けて体系的にまとめている。
問題解決の思考ステップ
- What - 問題意識の明確化
- 問題とは理想と現実のギャップ
- Where - 問題箇所の特定
- 事象を分解して共通点・相違点に着目する
- Why - 真因の追求
- 因果関係(相関関係、時間的前後関係、第三因子の不存在)を見つける
- How - 対策の立案・実行
- 実行プラン、アウトプットイメージ、責任者を明確にする
仕込み
- 仕込みは誘導のためでなく、臨機応変に対応するため
- 議論の出発点と到達点を明確にする
- 参加者の「認識レベル」「意見・態度」「思考・行動の特性」を把握する
- 論点を広く洗い出し、絞り込み、深める
- 論点とは「意見が答えになるような問い」のこと
- 議論すべき論点、議論すべきでない論点、確認する論点、置いておく論点に分ける
さばき
- 発言しやすい雰囲気や刺激を与える
- 発言を受け止めて、何が「意見=主張・結論」なのかを理解し、周りに理解させる
- 相手の論理を完成させる(不明確な主張、論点の欠落・飛躍、前提の省略)
- 議論すべき論点を強化し議論すべきでない論点を止める
- 意見の対立に対処する
- 情報格差をなくす
- オプションを洗い出しメリット・デメリットを考える
- 判断基準・優先順位を揃える