しるの読書記録

読んだ本をただただ記録する

きみの人生に作戦名を。

これまでの自分の価値基準を言語化し、作戦名として明言することで、大事なことにフォーカスできるよ、という内容。 9マス思考法は、自分の価値観や信念を考えるのに良さそう。

  • 作戦名をつけることは、人生のオーナーシップをその手に取り戻すこと
  • 行動の一貫性と信念の一貫性は別物。経歴がバラバラでも、信念がないことにはならない
  • 見えない一貫性は、自分で見ようとしなければ見えない
  • 作戦名をつける3ステップ
    • ステップ1:過去と現在を振り返り、未来に思いを馳せる
      • 横軸に「過去・現在・未来」、縦軸に「きっかけ・行動・学び」を置いた3×3のマスを使う(9マス思考法)
      • 行動から得た学びが次のきっかけになる。人生はこの螺旋状のつながりで信念の一貫性を描いていく
    • ステップ2:情報を再整理し自分軸を見出す
      • 書き出した経験を「価値の3階層(機能的価値、情緒的価値、社会的価値)」という枠組みで整理し直し、自分軸を浮かび上がらせる
    • ステップ3:作戦名として結晶化させる
      • 「単語型」「台詞型」「書名型」の3つの型で案を出し、自分がしっくりくるものを選ぶ

瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。

言葉に詰まる原因は「伝え方」ではなく、自分の考えをまだ言葉にしていないこと。A4メモに「問い→自分の考え→理由」を2分で書く練習を毎日続ければ、とっさに言葉が出るようになる。

  • コミュニケーションの本質は「伝え方=どう言うか」より「言語化力=何を言うか」
  • 何を言うかにこそ、あなた独自の視点がある
  • 人は日々いろいろなことを感じているが、言葉にしないまま放置しており、聞かれた瞬間に取り出せない
  • 頭の中の言葉を増やして「言葉の解像度」を上げておくと、必要なときにすぐ出せる
  • 問いに対して、自分の考えとその理由を書く練習を続けることで引き出しを増やす
  • 経験は「できごと」と「感じたこと」のセットで捉える

自分の顔が好きですか?「顔」の心理学

ジュニア新書なので想定読者は中高生だと思われるが、顔に関する雑学集と捉えると大人が読んでも面白かった。

  • 顔や表情を見る能力には得意不得意がある
  • 向かって左側の顔が印象を決定づける。同じ画像を左右反転しただけで印象は変わる
  • 顔写真だけで、他国の選挙の結果を70%の確率で当てられる
  • 顔認識能力は30歳まで成長し続ける
  • 顔を見る能力が失われる相貌失認でも、皮膚電気反応を用いると知り合いの顔に反応する
  • 一方、カプグラ症候群は、人の顔が判るのに、皮膚電気反応がなく、別人のように感じてしまう
  • 日本人は顔を覚える時は目を見ず、表情を読むときは目をみる
  • 表情の乏しい人に対してはオープンクエスチョンではなくクローズドクエスチョンが増える
  • 見知らぬ人への不安(人見知り)は、4歳から17歳にかけて徐々に低下していく

翻訳できない世界のことば

他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉を紹介している。言葉を見ると、その地域の生活や大事にしていることが見えて面白い。日本語からは3個入っていた。

面白かった3選

  • PISANZAPRA(ピサンザプラ) - バナナを食べるときの所要時間
  • MURR-MA(ムルマ) - 足だけを使って、水の中で何かを探すこと
  • COTISUELTO(コティスエルト) - シャツの裾を絶対ズボンの中に入れようとしない男の人

使えそうな3選

  • JUGAAD(ジュガール) - 最低限の道具や材料で、とにかくどうにかして、問題を解決すること
  • TIMA(ティーマ) - 時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていない
  • SGRIOB(スグリーブ) - ウイスキーを一口飲む前に、上唇に感じる、妙なムズムズする感じ

マンガ 会計の世界史

『会計の世界史』の漫画版。元の書籍は読んでいないが、漫画版で十分情報量があって面白かった。

  • 会計のルールは、その時代の商売の困りごとを解くために発明され、「過去の記録」から「未来の価値」へ関心が広がっていった
  • 主役は「イタリア → オランダ → イギリス → アメリカ」と経済覇権に沿って移る
  • 簿記の誕生(イタリア)
    • 中世イタリアで、現金を持ち歩かずに済む為替や融資の仕組みが発達
    • 商売の拡大で記録が必要になり、複式簿記が普及(ルカ・パチョーリの『スンマ』)
  • 株式会社と証券取引所の成立(オランダ)
    • 「宗派を問わず、商売好きであれば歓迎する」宣言により商売の国へ
    • オランダ東インド会社で、見知らぬ他人から出資を集める株式会社と証券取引所が登場
  • 会計士と監査の誕生(イギリス)
    • 鉄道会社の巨額な固定資産投資から減価償却が生まれ、現金収支と利益が分離
    • 会計計算が複雑化し、会計士と監査の登場とガバナンスの仕組みづくりが重要に
  • 原価計算と経営分析(アメリカ)
    • 鉄道建設ラッシュと経営破綻により経営分析がブームに
    • ヨーロッパの職人体制から工場による分業化の変化を原価計算が支えた
  • 管理会計とファイナンスの台頭(アメリカ)
    • 資本が国境を越え、国際的な会計基準(IFRS)や時価会計へ向かう
    • 管理革命:多角化した大企業で予算制度やROIによる業績管理が広がる
    • M&Aの時代に、将来キャッシュフローから企業価値を測るファイナンスの考え方が主流になる

どんな逆境でも、最高のパフォーマンスを発揮する 心を「道具化」する技術

自衛隊と合気道での実践知をもとに、才能ではなく技術で強い心を作る方法について書いている。

  • 最終的なゴールは、自分の心のクセを知ったうえでの「自分自身の取扱説明書」を持つこと
  • 結果を目標にすると苦しくなりやすい。見るべきは自分の成長の過程
  • 「他人基準」ではなく「自分基準」で生きる。他人基準がマウンティングを生む
  • 「なりたい」ではなく「すでになっている」と意識する
  • 本当の自分ならどう振る舞うかを先に考えて行動する
  • 嫌な出来事を絶好のトレーニング機会ととらえ、「べからず集」としてコレクションする
  • これらはマネジメントにも使える。できたところに目を向ける、質問で自主性を引き出す、花を育てるように人を育てる

中1、一人暮らし、 意外とバレない

ぱーてぃーちゃんのすがちゃん最高No.1の自伝エッセイ。中1から高校卒業までの約5年間、山形の実家でひとり暮らしをした話。友達の母親の家事をこっそり見て、洗濯機の使い方や料理を覚えながら、味噌汁をおいしくしようとして「だし」にたどり着くくだりが面白い。