しるの読書記録

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アジャイル開発とスクラム 第2版 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア

大規模スクラムについては、あまり経験も知識もなかったので第五章の「アジャイルの進化とスケールフレームワーク」は勉強になった。

第三部以降が特に面白くって、 知識創造企業(新装版) や「The New New Product Development Game」の著者である野中郁次郎さんが、SECIモデルとスクラムの関連性や、論文とスクラムの類似点や相違点について解説している。

「合宿をしなさい」そして、こう続けた。「形式的な会議で決めることはできない。いろんな背景を持った人の集合において、形式知で語れること、理解し合えることはごく一部だ。合宿をし、一緒に飯を食い、泊まって徹底的に話をする。そうすると、形式知は脱ぎ捨てられ、自分の主観で話をするようになる。そこで、なぜこのプロジェクトに自分が参加しているのか、という根源的な問いにまでたどり着けるだろう。そこから初めて、1つの共通理解が生み出される。この過程をみんなで踏みなさい」