しるの読書記録

読んだ本をただただ記録する

ブルマーの謎-〈女子の身体〉と戦後日本-

ちょうちん型ブルマーに対し密着型ブルマーと呼ばれる、学校体育におけるブルマがどのようにして体操服として選ばれ突如なくなったのか、について調査した本。 密着型ブルマーは60年代から90年代にかけて30年ちかく覇権を握っていて、ぎりぎり世代だったんだけどたしかに突然なくなった印象があった。

4章の戦後の日本の体育教育の歴史みたいな話が面白かった。

ルワンダ中央銀行総裁日記

リアル異世界転生物だとかなろう系だとか噂を聞いていたが、まさしくなろう系だった。

1960年代に、日銀からルワンダ中央銀行の総裁になり、いろいろ改革をしてルワンダの生活水準をあげたという話。6年の在籍期間でやった量と結果がすさまじい。

フィッシュ! - 鮮度100% ぴちぴちオフィスのつくり方

活気に満ちたシアトルのパイク・プレイス魚市場から学ぶ、仕事を楽しむ方法についてストーリー形式で解説した本。

  1. 態度を選ぶ - つねにポジティブな姿勢で出社するように心がけること
    • 仕事そのものは選べなくても、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる
    • 他人はコントロールできないが、自分の反応はコントロールできる
  2. 遊ぶ - オフィスが活気にあふれるような遊び方を取り入れること
  3. 人を喜ばせる - 顧客や同僚に対してエネルギッシュな楽しい雰囲気で接しよう
  4. 注意を向ける - 人があなたを必要としている瞬間を逃さぬよう、いつも気をくばろう

補足

ちなみにフィッシュ!は2000年の本だが、2003年に続編「おかわり」、2021年に「アップデート版」が出版されていて、事例などが追記されているらしい。

良いデジタル化 悪いデジタル化

主に日本のデジタル化の失敗や進まない理由について述べられ、クラウドの利用やブロックチェーンの活用を推奨している。

今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則

サッカー漫画「ジャイアントキリング」を材料に、チームビルディングのやりかたの解説をしている。 読んでいる漫画がもとになっているので状況を想像しやすくてわかりやすい。

グループからチームに

70点のグループが赤点を経て、120点以上のチームに変身する。

  • グループ
    • フォーミング(形成期)
    • ストーミング(混乱期)
  • チーム
    • ノーミング(規範期)
    • トランスフォーミング(変態期)

フォーミング

優秀すぎるリーダーは、指示出しによりストーミングを予防してしまう。 コミュニケーション量を増やし、相互理解を深めることで、次のステージに進む準備をする。

  • フォーミング体質
    • 自己主張をしない。空気を読んで、遠慮する
    • 自分の思い通りに組織をコントロールしようとする

ストーミング

ストーミングに必要なのは「1.1力(相手の自己重要感をアップさせる)」と「凸凹力(個の強みを活かす)」。

  • ストーミングの起こし方
  • みんなで一緒にやる必要があり、かつ、答えがないお題を与える
  • リーダーに依存できないようにする
  • ストーミングで解散しないために
    • ビジョンが示されていること
    • ストーミングの意義が共有すること
    • 個人の安全を確保すること
    • グループ全体としての安全を確保すること
    • ストーミングがスムーズに進みやすくすること

ノーミング

共有された価値基準を作る。 「予測力(凸凹の相互理解、理想の共有、現実の共有)」「アシスト力(役割を超えてチームに貢献する)」「気づき力(チームのために何ができるか考える)」

  • 判断 = 価値基準 x インプット情報
  • 寸足らずの毛布
「DFは相手の攻撃防ぐのが仕事…
FWはゴールを狙うのが仕事。
それは最低限の役割…役割を
おろそかにしてたらゲームは成り立たない。
でも、組織として差が出るのは、個々がどれだけ
役割以上のことが出来るかだよ」

トランスフォーミング

チームが「ひとつの生き物」になる。 仲間集めは「レベルをあわせて、タイプを散らす」こと。

  • サイズの違うピース(エース)がいると凹をフォローできなかったり依存してしまう
  • 面白化力、三方よし

13歳からのアート思考 「自分だけの答え」が見つかる

正解を探すのではなく自分なりの見方・考え方を育むための方法について、以下のアート作品の鑑賞を通して説明してれる。面白かった。

20世紀のアートの転換

  1. 目に映るように描くこと => アートでしか表現できないもの
  2. リアルさを遠近法で描くこと => いろいろなリアルさ
  3. 具象物を描くこと => 鑑賞者と作る
  4. 視覚で愛でること => 視覚から思考へ
  5. なんらかのイメージを映し出すもの => 物質としての絵そのもの
  6. アートの枠組み => 違いはない

アウトプット思考

  1. 作品を見て気づいたことや考えたことをなんでもアウトプットし、「どこからそう思う?」「そこからどう思う?」の問いで深める
  2. 作品だけを見て、自分なりに考える
  3. 意図的に。違った角度から作品を眺める(物質、視覚以外、動き)
  4. 作品背景を知った上で、自分なりに考える