しるの読書記録

読んだ本をただただ記録する

わけあって絶滅しました。

わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑

わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑

  • 作者:丸山 貴史
  • 発売日: 2018/07/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

絶滅した動物(最後の章は絶滅しそうでしてない動物)が自らの絶滅理由を語る形式の本。 デコりすぎて絶滅、というオパビニアが衝撃的な見た目だった。

悟らなくたって、いいじゃないか

苦しまなくて、いいんだよ。仏教思想のゼロポイント―「悟り」とは何か― の著者による対談。

瞑想が「悟り」を目的にしているというのを前提にした上で、「悟り」を目指さない実践的な現実の問題解決のために瞑想を取り入れようとしている人向けの入門書。

智慧

  • 様々な目的地(悟り)に至るための、様々な道のり(修行方法)があると理解して自分にあった瞑想法を取り入れる
  • 瞑想をすれば、(直接的に)人格が「よく」なるということはない
  • 現実のための瞑想をしたい人は、一瞬一瞬に生成消滅するrealityではなく生活世界におけるactualな現実が問題
    • 過度な集中により現実を「解体」されすぎると、物事の連続性がなくなり、何も楽しむことはできない
  • 無我を知るのはz軸を立てること

慈悲

  • 輪廻転生を事実として捉えるかによって「渇愛」を滅尽させるべきかが変わる
    • 輪廻転生が続くから解脱を求めるが、そうでないなら「この一生」で欲を満たすことを捨てきれない
  • 仏教の無我説では自他の区別がなくなり共感できる(大切なのは共感しても巻き込まれないこと)
  • 知・情。意にはたらきかけ、慈悲の心を育てる
    • 知 - 心のシステムの理解
    • 情 - 需要的な対応
    • 意 - 抜苦与楽の具体的実践

自由

  • 仏教的な自由は「内的な自由」。内的な思考パターン、感情や記憶、心の癖などに支配されていないことが重要
  • 瞑想するとうまくいくのではなくて、瞑想するとうまくいかなくても気にならなくなる
    • 結果としてうまくいくこともあるかもしれない
  • 智慧と慈悲の向上と向下の道の往還が大切

    外的な原因や条件によって喚起された「世間と波風を立てたくない」とか「人々からよく思われたい」とかそういった思いや欲望に隷属せずに、言うべきを言い、為すべきを為す、というのが、無我を知ることによって得られる仏教的な自由の意義

世界の最新医学が証明した根こそぎ「疲れ」がとれる究極の健康法

世界の最新医学が証明した 根こそぎ「疲れ」がとれる究極の健康法

世界の最新医学が証明した 根こそぎ「疲れ」がとれる究極の健康法

  • 作者:仲野広倫
  • 発売日: 2018/07/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

睡眠・食事・運動によって疲れにくい体(回復力が高い)をつくる方法について書かれている。 ボリューム的には食事の話が多め。

睡眠

  • 一番大事
  • 8時間睡眠を目安にする(寝つく時間も含め)
  • 交感神経が優位になっている場合は、ストレッチ・マッサージ・深呼吸など
  • カフェインは15時、できれば13時半まで

食事

  • 摂取カロリーを守る
  • バランスよく食べる
    • タンパク質:体重 × 0.8, 1.0-1.2, 1.2-1.7, 2(最低限、怪我病気、通常、摂取しすぎ)
    • 炭水化物:必要カロリーの45-65%
    • 脂質:必要カロリーの20-35%
  • 日本食は炭水化物多めなので少しカットする気持ちで

運動

  • 1週間に必要な運動量
    • 中程度(汗をかくが会話ができる)を30-60分x5または中高程度(会話はできない)を20-60分x3
    • ストレングストレーニング10-15分x2,3(48時間以上あける)

これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話

これからを稼ごう: 仮想通貨と未来のお金の話

これからを稼ごう: 仮想通貨と未来のお金の話

2018年6月の本。煽るわけでもなく、ビットコイン(を中心とした暗号資産やトークンエコノミー)のこれまでやこれからについて、分かりやすくまとまっている。

俊敏な組織をつくる10のステップ

俊敏な組織をつくる10のステップ

俊敏な組織をつくる10のステップ

  • 作者:香取 一昭,大川 恒
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2012/08/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「決めない会議」の増補版。ホールシステム・アプローチについてまとめられている。付章に実践事例があり、イメージが湧きやすかった。

それぞれの細かいプロセスは付録にあるだけなので、実際に実践する場合は他の資料を参考にしたほうが良さそう。

ホールシステム・アプローチとは

ホールシステム・アプローチはアメリカ生まれの会議手法で、「ワールドカフェ」「OST」「アプリシエイティブ・インクワイアリ」「フューチャーサーチ」などの総称。ホールシステム・アプローチでは、ダイアログ(ディスカッションでも雑談でもない)を話し合いの基本ルールとし、勝ち負けのない協力的で真剣な対話を目指す。

それぞれ違いはあるが、ホールシステム・アプローチを用いた組織変革の標準的なステップとしては、

  1. 安全な場をつくる
  2. 立ち位置を確認する
  3. 未来の可能性を思い描く
  4. 実現方法を考える
  5. 計画を作り実行する
  6. 結果を検証する

となっており、これらをトップダウンではなく、参加者の主体性・自主性を信じてコミュニケーションや関係の質に気を配り会議を設計する。

10のポイント

  • ポジティブな発想でテーマを設定する
  • マイクロコズム(小宇宙)をつくる
  • 安全な場を確保する
  • もてなしの空間を演出する
  • オープンに話し、オープンに聞く
  • ストーリーテリングで強みと可能性を引き出す
  • 共有する価値や目的を発見する
  • 右脳を働かせて、ありたい姿をイメージする
  • 自律的なプロセスがアクションを生み出す
  • 決めようとしなくても決まる

編集者の危機管理術

編集者の危機管理術―名誉・プライバシー・著作権・表現

編集者の危機管理術―名誉・プライバシー・著作権・表現

2011年の本なのでもしかしたらいろいろと情報が古いかもしれないが、プライバシーや著作権名誉毀損、景表法など、編集者をやる上で発生しうる危機に関して過去の事例をまとめた本。

第5章、第6章の「コミックはトラブルの百貨店と覚悟せよ」「文庫とコミックは『差別・不適切表現』の宝庫だと思え!」は事例が身近な例で面白かった。