しるの読書記録

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経営×人材の超プロが教える人を選ぶ技術

グローバルカンパニーのトップマネジメントのヘッドハンターの経歴を持つ著者による、ビジネスパーソンが使える人を見極める技術について説明している。 エグゼクティブの場合、実績などである程度のスキルを見分けることができるからポテンシャルを見極めるのは良いと思うが、新卒やジュニアな採用の場合は、ポテンシャルだけ見分けるとその後の育成に苦労しそう。

事例として紹介されていたアセスメントレポートはとてもわかりやすかった。

  • 人を選ぶときは、優劣の判断と善悪の判断が必要
    • 優秀だが人として悪は、見極めづらく極めて危険(いわゆるブリリアントジャーク)
    • 特に避けるべきケースは「自己肯定感が低く、それを他者にぶつける」、「完璧主義でプライドが高く、共感性も低い」人物
    • ただし、人は多かれ少なかれ悪の性質を持っていて完璧な人はいないので、リスク因子があるからNGというのは早計
  • 人を4つの階層で捉える
    • 1F 経験・知識・スキル
    • B1 コンピテンシー
      • どんなシチュエーションで、どんなアクションを取りがちか、という固有の行動パターンのこと
      • e.g. 変革志向、成果志向、戦略志向
      • e.g. 顧客志向、市場洞察、多様性対応、協働、人物育成、チーム運営
    • B2 ポテンシャル
      • 分かりやすく「力」とついているが、どういうことにワクワクするか、というエネルギーの強さを見る
      • 好奇心(吸収・更新)、洞察力(集める・繋げる)、共鳴力(結ぶ・響く)、胆力(腹決め・律する)
    • B3 ソース・オブ・エナジー
      • 使命感(ミッション)と劣等感(コンプレックス)